工学研究科とは
理念・目的
工学研究科は、独創的かつレベルの高い研究を展開して社会や人類に貢献するとともに、各専攻分野の原理・原則に関する深い知識と応用力を有し、学際的な視野にたって判断できる技術者や研究者を育成することを教育研究上の目的とする。それを踏まえ、修士課程では専門教育に立脚した専門技術者や研究者を育成する。また、博士後期課程では先端研究領域を切り開くことのできる高度専門技術者や上級研究者を育成する。
従来から大学院は、高度な知識を身につけたゼネラリストの育成を意図した修士(博士前期)課程と、教育・研究のスペシャリストを育成する博士(後期)課程とに分けられ、各々の機能の充実と目的の達成を追求してきました。これまで多くの場合、工科系大学の学部卒業者は、知識の集約がはかられた学部教育の基礎のうえに、特に将来、研究部門の一員として社会で活躍するためのライセンスを獲得する意味を含め、先端的な研究への参加をめざし大学院への進学を希望してきました。
また、現在のような展開の著しく速い知識基盤社会において、科学技術部門に関与する個人にとっては、自己の知識体系を最新のレベルに再構築しながら同時により高度な先進的知識を獲得し、課題解決能力・リーダーシップ能力の涵養など自己を質的にも高められる可能性を見いだせる場としての大学院の魅力がクローズアップされています。
以上のように、大学院修了生に対する社会からの期待は、各専門分野における深い知識と応用力を有する技術者・研究者としての自立とリーダーシップを有する人材にあります。このような状況に鑑み、工学院大学大学院工学研究科は教育研究上の目的として前述の項目を掲げています。
概要
大学院工学研究科
大学院での学修
修了要件と学位
修士課程に2年以上在学し、所定の授業科目30 単位(システムデザイン専攻は37単位)以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けたうえ、修士論文の審査および最終試験に合格することによって、修了することができます。ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績をあげた者は1年以上の在学で修了を認めることがあります。修士課程を修了した者には、「修士(工学)」の学位が授与されます。情報学専攻の場合は「修士(工学)」または「修士(情報学)」の学位が、システムデザイン専攻の場合は、「修士(工学)」または「修士(システムデザイン)」の学位が授与されます。
本大学院における教育は、授業科目による授業(単位制度によるもの〈修士課程のみ〉)と、学位論文の作成などに関する指導(研究指導によるもの)によって行われます。修士課程における授業科目は、専修科目(必修)とその他の科目(選択)とに分かれ、機械工学専攻、化学応用学専攻、電気・電子工学専攻、情報学専攻の専修科目は講義(2単位)と演習(8単位)を一組として履修、建築学専攻の専修科目は演習(8単位)を一組として履修します。システムデザイン専攻は「工学研究科学修便覧」を参照してください。学生は入学の際、専修科目を選定しますが、専修科目を担当する教員がその学生の指導教員となります。また、副指導教員を決めて複数指導教員によるきめの細かい指導体制を確立し、大学院生の学修を強力にサポートしています。
アドミッションポリシー
修士課程
博士後期課程
大学院でさらなる飛躍を
MESSAGE FROM PRESIDENT
さて、人類が直面している地球規模の問題解決に、科学技術は不可欠です。そのために、工学院大学は創立以来130年以上受け継ぐ『工』の精神に基づきつつ、工学という学問の境界領域を拡大する挑戦をつづけています。そして、グローバル感覚の育成に加えて、地域連携強化など、さまざまな改革にも取り組んでいます。科学にはベールに包まれた真実がいまなお多数あり、その解明が次の技術を発展させます。つまり科学技術の進歩は無限であり、同時に皆さん一人ひとりの可能性も無限に広がっています。
本学の教育理念「無限の可能性が開花する」が表すとおり、私たちは皆さんが持つ可能性を咲かせるサポートを惜しみません。たとえば、大学院で学びやすくするために、できるだけ学費を抑えています。さらに、学部教育の補助をするティーチングアシスタントとして、教える経験を積みつつ、最大で学費の半額相当の収入を得られる制度や、海外での発表を奨励する旅費の補助制度などがあります。他大学出身者、社会人も含め、より多くの皆さんが本学大学院で学び、一人ひとりがさらなる飛躍を遂げられるよう期待しています。
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大学院委員長 学長 佐藤光史
大学院工学研究科研究科長メッセージ
「研究する人生」も悪くない
何故、大学院か?
こんな能力を身につける
- 専攻する研究領域における高度な専門知識
- 科学技術を運用するさまざまな能力
・研究を主体的に進める上で必要なコミュニケーション能力
・リーダーシップ/チーム協働力
・創造的思考力
・実験技術/設計技術
・PDCAサイクルを運用する力 - 問題を分析し、課題を設定・解決する能力
- 主体的に研究に取り組む力
- 社会や職業についての知識や技術者や研究者として必要な倫理観